90's、学生のころはじめたカメラ。
あのころはアナログのフィルムカメラがまだまだ流行っていて、デジタルカメラはわたしにとって遠い存在でした。
あれから十数年。
フィルムカメラにこだわっていたわたしも、友人のすすめで半信半疑でデジタルカメラを買い、
ときどき記録写真を撮るようになりました。
とはいっても、ときどきフィルムカメラでも撮影したりしているので、
きのう久しぶりに写真の現像を出しに松本のお店に行ってきました。
何を撮ったのか忘れているほど前のフィルムを現像してもらうと、昨年の夏に撮った写真ができてきました。
この時差をたまらなく尊く感じました。
デジタルにはないメッセージです。
そして写真を一枚一枚見ていると、目をひくものがありました。
同じものを同じような構図で、デジタルとアナログの両方で撮ってみた写真があったのです。
これは↓デジタル

これは↓アナログ

すごい違いです!
違いすぎです!
一度デジタルを触ってみたからこその確信でありますが、
デジタルカメラに写るものは「目の前の物」、フィルムカメラに写るものは「撮影者の思い」なんじゃないかと感じます。
このときわたしは、確かに、「青いトマト」を撮りたかったのではなく、青いトマトを通して「その瞬間の自分」を撮りたかったのだと。
今はいろいろと加工できるデジカメやソフトもありますが、
アナログが届けてくれる「時差」や「目にみえないもの」は、
「時短」がもてはやされ「あふれる物」に埋もれている現代の日本にとって
大切に守るべきものなんじゃないかと、少なくともわたしにとってはそうだと思いました。
ときにはデジタルも便利。
変わらずアナログも尊い。
大切なことを思い出したいちにちでした。