
ゆうべ、境内で子育て地蔵盆が行われました。
毎年、お地蔵さんの前で住職がお経を読み、その脇でこどもたちが花火をやります。

大施餓鬼会にはじまり、お盆と続いて、最後に地蔵盆でしめくくるお寺の夏。
はかない花火を見ながら「今年の夏も無事に終わったかぁ~。」と
感慨深い夜でした。
体のほうは、数か月前の自分の体力からは想像もつかないほど元気になり、
心配していた夏の行事もなんとか無事にやりきることができました。
かえって例年よりも心身ともに気を付けて過ごしたので、負担も少なかったように感じます。
病を通してみつけた大事なものが、自分の中にいつもあるのを感じて、
疲れたとき、イライラしたとき、元気が出ないとき、うまく行かないときなど、
「常にそこに帰る」ようにしていました。
ゆうべは地蔵盆の片づけを終えて布団に入ったのは12時過ぎ。
体はひどく疲れて心も疲弊していたけれど、
「そこに帰れば」、静かにすーっと波がひいていくのがわかりました。
これが恵みなんだなぁと、感謝の念で眠りにつくことができました。

今日は、お盆に皆さんがお供えして行かれたお花やお線香やカンバの燃えカスなどを、
一件一件片づけさせていただきました。
お盆の前と後では墓地の空気が違います。
とてもあたたかくおだやかでした。
お花は枯れているけれど、とてもうつくしく、
こちらとあちらが繋がっている(一体、一如。)ことを語っているようでした。

文明の進化からはずれた所で、とてつもなく大切なことが今でも確かに営まれていますね。
これからますます守らなければと感じます。
近所の駐車場にススキが生えていました。
娘が撮った写真ですが、こういうものに目を(心を)向ける時間を
大事にしていきたいと思う晩夏です。