それは、ある日突然目に飛び込んできた奇跡。
夕飯の支度をしようと食卓の上を片付けていると、、、
なんと輪ゴムがト音記号になっているではないか!!??
あまりにもきれいにト音記号に変身しているので、興奮して娘を呼びつけ、写真を撮り、
しばらく眺めたのでありました。
「これは何か音楽的に面白い
奇跡が起こるのかもしれない!!」なんておしゃべりしながら
そして、、、その奇跡は本当にやってきたのでした。
先日見に行った「谷川俊太郎さんと谷川賢作さんの朗読とピアノのライブ」でのこと。
学生時代に図書館で読み漁って涙し、今でも宝物としてわたしの本棚に並んでいる谷川俊太郎さんの詩集。
雲の上の人と思っていましたが、目の前でご本人の朗読を拝聴し、朗読ならではの言葉のリズム、音程、間を感じながら、
この数十年、ずっと自分の心のそばに谷川さんの言葉があったことを思い、また涙。
さらに息子さんの賢作さんの素ん晴らし~いピアノを目の前で生で堪能し、
恍惚感にひたりました。
賢作さんのピアノはジャンルの垣根がなく、「詩の世界を音にしたらこうなりました」といったような世界感。
時には大きな舞台を見ているようなスケール感、またある時は部屋でひとりで目を閉じているようなマクロ感、
音の連なり、重なりがまるで言葉そのもののような、文学的でもあるピアノにノックアウトされました。(幸)
そして賢作さんが「楽譜ほしい方がいましたら差し上げますよ~。」と。
・・・
え?楽譜くれる??
・・・
あの賢作さんの楽譜、もらえるんですか???
・・・
ほしい!!
ということで、終了後に連絡先をお渡しして帰って来たところ、
さっそく翌日にFAXとメールで3曲送ってくださりました。
ほ、ほ、ほんとに来た・・・!?
もう、それはそれはうれしくてしあわせすぎて、すぐに弾いてみました!
(また宝物が増えてしまった。笑)
そして、いつかうちのお寺に演奏に来ていただきたいとお願いしてみたところ
「お寺さんにも、ぜひよんで頂けたら。私はどこでも飛んで行きます!」と快いお返事が。
なんだ、この、信じられない展開は・・・!?
きっと、ト音記号になった輪ゴムのせいに違いない。笑!