さきほど、ソロ音源のvocal録音がおわり、全録音作業が完了しました。
最後に録った曲は「路上」というオリジナル曲でした。
この曲には難病発覚の前後のいろいろが込められており、
個人的にとても思い入れのある曲です。
今までライブで何度も歌ってきましたが、この曲が生まれた背景が心をかすめて
いつも重い歌になってしまっていました。
今日は朝から体調がよく仕事もよくはかどり、おまけに夕飯もおいしく作れたので、
明るい気持ちで録音に臨めました。
すると、今までにない軽く明るい声がぱーっと体から出てきて、
今まででいちばんいい「路上」を一気に歌い上げることができました。
病が発覚してからずっと、健康になろう、体もこころも直そうとこころがけ、
食事をはじめ東洋医学のいろいろを試してきましたが、もう一歩というところで治らない状態がつづき、
スピリチュアルカウンセラーやらキリスト教やら仏教やら、いろんなものを受け入れてきました。
もう一歩。
そうです。食を、東洋医学を、スピリチュアルを、宗教を、いいと思って取り入れたすべてを、
越えていかなければならなかったのです。
今日vocal録りをして、自分で自分の歌を歌うことで、それらすべてを放ちました。
ほんとうにいい歌が録れました。
とても晴れやかです。
闘病してきたこの数年で築き上げた土台のうえに、新たに生まれたただの自分を自由に生かして、
これからもいい歌を歌っていきたいです。
平行してボスダブの音源も昨晩マスタリングの工程に移りました。
今までの十数年ぶんのさまざまな活動がもうすぐ形になろうとしています。
本当に有り難い。
今までの全部に何か意味があったかといえば、何もないとはっきりと思います。
意味なんてものは後から自分でつけるものだから。
光のときには光となって
闇のときには闇となって
世界に向かって両手をひろげるだけ。
その継続が歌になったとき、こころからうれしい。
ごまかしのない音源をつくりたいと思います。